庭園協会について

庭園協会について
トップページ > 庭園協会について

庭園協会について

会長より

一般社団法人 日本庭園協会 会長 高橋康夫

 先日、浜松市で開催された第55回文化財指定庭園保護協議会総会(以下、文庭協)に参加しました。文庭協は国の名勝指定を受けている文化財庭園の普及宣揚及び保存管理に万全を図ることを目的とし、管理者等を正会員としています。日本庭園協会は賛助会員として文庭協を支援しています。日本各地から参集した庭園関係者が庭園の保護や整備、管理に関する様々な問題について意見交換し、貴重な文化財庭園をどのようして保護するかについて真摯な議論が行われました。そこで感じたことは、庭園の維持管理に大変なご苦労があり、予算も人員も厳しい中で文化財庭園を守ろうとしているのは、己の為ではなく日本の貴重な文化財を守るという「無私」の精神に立脚しているという事でした。文化財庭園を守るには多くの団体が連携して「守る力」をひとつにする必要があります。その重要な役割の中心となるのが日本庭園協会なのです。
 さて、大正7年(1918年)に設立された庭園・造園界草分けである私ども日本庭園協会は、来年度には設立100周年を迎えます。庭園協会が100年続いた理由は、一つには庭園協会を生み育てた先達たちの熱い思いが根底にあり、会員の皆様すべてが庭園に対する「愛」を持ち続けたからだと思います。2つ目は支部の力です。日本全国に張り巡らされた支部の力があってこそ、庭園協会の存在を知らしめることができたのです。
 記念すべき100周年記念事業ですが、これを庭園協会の底力を示す絶好の機会と捉え、支部と本部が一体となって全員参加で100周年を祝いたいと思います。それには、日本庭園協会にしか出来ないことをアピールしたい。私たちの持っている「力」、これはどの団体にも負けない素晴らしいものであります。そしてそれを支える皆様は庭園について一筋に考え、良い庭を造りたい、素晴らしい庭園文化を後世に伝えたいという熱い思いで日々研鑚しています。この「技術」と「思い」を世に伝えたいのです。100周年記念事業を行う意義はまさにそこにあると思います。日本庭園協会ここにありと世に知らしめるためにも全員参加の下で100周年記念事業を推進して行きましょう。是非、ご支援とご協力をよろしくお願い致します。
 人間国宝三代徳田八十吉は「伝統とはただ単に過去の名作を模倣することでなく果敢に新しいものにチャレンジし、作り続けることである」と作家精神を次代に伝えました。
私たち日本庭園協会は100周年を機に新たな庭園造りに挑戦します。
(庭園協会ニュース89号(2017年7月発行)巻頭言より)

協会概要

名称
一般社団法人 日本庭園協会
The Garden Society of Japan
事務局
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田1−6−3 フェリオ西早稲田301号
電話番号(FAX兼)
03(3204)0595
役員
役員一覧はこちら
設立
大正7年12月19日
一般社団法人化
平成26年1月4日
(社団法人化:昭和12年9月11日)
会員数
正会員500名
特別会員/名誉会員9名
維持会員11社
学生会員2名
総会員数522名
(2020(令和2)年2月27日現在)
copyrights The Garden Society of Japan